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投稿日:2016/06/04 00:13

ホッチキス

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ステープラー(英語: Stapler)・ホッチキス・ホチキスは、紙に「コ」の字形の針(ステープル、英語: Staple)を刺し通し、針先の部分を両側から平らに曲げて、紙を綴じる文具である。JIS規格上の名称はステープラ。ごく限られているが、ジョイント(宮城県北部等)、ガッチャンコ(北東北等)と呼ぶ地域もある。
現在、日本ではマックス株式会社の製品が市場の多数を占めている。

現在ステープラーと呼ばれている文具の原型が生まれたのは、18世紀頃のフランスと言われている[1]。19世紀に入ると紙の使用量が増え始めたこともあり、ステープラーの開発も盛んに行われ、 複数の特許が申請された。1877年、ヘンリー・R・ヘイル(Henry R. Heyl)によって1度の作業で針刺しと折曲げを行えるステープラーが初めて開発され、特許の申請が行われた。翌年には内部に予備の針を詰め、連続で紙綴じが行えるモデルが開発された。その後、ジョージ・マギル(George McGill)が設計したステープラーが最初に商業的な成功を収めた。
今日ではコの字型の金属針を使うが、当初アメリカのステープラーは、魚の骨の形をした金属板を打ち抜く構造をしていた。現在はコの字の針金をそろえてノリで接着する技術が一般化して広く普及するようになった。1920年代から1960年代年代には米国ベイツのステープラーのように、真鍮線をレフィルに巻いて、使うたびにそれを切断して紙にとめるタイプ(A,B,C)のようなものも開発され、日本にも輸入されたことがある。
名称[編集]
日本では商標の普通名称化により「ホッチキス」または「ホチキス」と呼ばれる事が多く、大韓民国でもこの呼び名が使われる。また日本放送協会では、かつては「ステープラー」と呼んでいたが、方針転換し「ホチキス」で統一している[2]。
日本での「ホッチキス」という呼び名は、1903年(明治36年)に伊藤喜商店(現、株式会社イトーキ)がアメリカ合衆国より初めて輸入したステープラーが、E.H.ホッチキス社(E.H.Hotchkiss)のHotchkiss No.1というモデルであったことに由来する[3]。E.H.ホッチキス社は1895年にジョーンズ製造社(The Jones Manufacturing Company)として創業され、1897年にE.H.ホッチキス社に改称した。ホッチキスの名はジョーンズ社の創業者うちジョージ(George Hotchkiss)とイーライ・ハベル(Eli Hubbell Hotchkiss)のホッチキス親子から取られたものである[4]。韓国でも「ホッチキス」の呼び名が普及しているのは、日本統治時代に広まった為とされる。
ホッチキスという呼び名の由来について、「オチキス社の創業者であるベンジャミン・バークリー・ホッチキス(B.B.Hotchkiss)が、機関銃の構造を元に発明した」[3]、「イーライ・ハベルはベンジャミンの弟で、彼が発明した」[5]などの俗説が語られることがある。
この俗説がテレビ番組で取り上げられたこともある[3]。1989年(平成元年)には日本テレビの番組『TVムック・謎学の旅』はホッチキスの語源を探るべくベンジャミン・ホッチキスの故郷コネチカット州を取材したが、文献等による証明は行えなかった。1994年(平成6年)、フジテレビの番組『なるほど!ザ・ワールド』の中で、「ベンジャミン・ホッチキスの弟のイーライ・ハベル・ホッチキスがステープラーを発明し、E.H.ホッチキス社を創業した」という説が紹介された。
この俗説の検証を行ったジム・ブリーンは、ベンジャミンとステープラーに直接の繋がりは見いだせないものの、ステープラーの販売を行ったホッチキス親子とベンジャミン・ホッチキスは共にコネチカット州出身であり、不確かながら親族からの証言もあったとして、何らかの血縁関係があった可能性までは否定しきれないとしている[6]。
韓国でも「ホッチキスはベンジャミン・ホッチキスによって機関銃の構造を元に設計された」という説が長らく語られていた[7]。しかし、 2013年に国立国語院が調査したところ、ホッチキスをベンジャミン・ホッチキスが作ったという証拠がないことが明らかとなった。韓国の標準国語大辞典では従来ホッチキスを「ステープラーの別名。ステープラーの考案者の米国の発明家の名にちなんだ商標名」と定義していたが、この結果を受けて「ㄷ(ディグッ)字形の針を使って、書類などを綴じる道具。米国の商標名から出た言葉だ」と改められた。
針の呼び方[編集]
針はしん、はり、たまなどと呼ばれるが、特に決まった呼び方はなく、マックス株式会社内では一貫して「はり」と呼んでいる[8][2]。 またステープルという呼び方もある。JIS規格上の名称は「ステープラ用つづり針」である。
商標[編集]
「ホッチキス」は、明治後期に伊藤喜商店がアメリカから輸入し、開発者の名前をとって「ホッチキス自動紙綴器」という名称で販売していた。しかし日本橋の金物店がすでにホッチキスという商標登録をしており、1917年交渉の末、伊藤喜商店がこの商標を買い取る[要出典]。その後まもなく国産品の生産に入り、輸入品との差別化を図るために鳩印をトレードマークに採用した[9]。ただし、イトーキによれば、商標登録したことも、それが失効したことも社内の正式の記録として残っておらず、登録を行った事実はないとしている[10]。
2014年現在、文房具分野での「ホッチキス」「ホチキス」という商標は取得されておらず、マックスが医療器具分野のみ「ホッチキス」を登録している(登録第4766203号)。
種類[編集]
ステープラーは使用する針の大きさによって大きく3種類に分けられる。また特殊用途向けのステープラーも存在する。
小型[編集]
10号[11]と呼ばれる大きさの針を使用するもの。通常タイプはコピー用紙を20枚程度まで綴じることができる。フラットクリンチ型のステープラーは最大26~32枚まで綴じられるものがある。
一般に「ホッチキス」と言えば、小型ステープラーのことを指す。
小型・中型折衷タイプの11号規格もある。針の太さは小型と同じであるが長さは中型と同じで6mmと10mmの2種類があり、6mm針はコピー用紙を40枚程度まで、10mm針は80枚程度まで綴じることができる。ハンディタイプは6mm針のみで、10mm針を使用するものは卓上タイプを使用する必要がある。
中型[編集]
3号、または35号と呼ばれる大きさの針を使用するもの。コピー用紙を30枚程度まで綴じることができる。
3号は日本のJIS規格、35号は米国や欧州で主に使用されている針である。どちらも使えるステープラーもあるが、針の太さが異なるため、一方の針のみ使えると考えた方がよい。
通常の3号針は針の長さが6mmだが、10mm針と呼ばれる針の長さが10mmのもの(大型1210針と同等の寸法)も存在する。これを使用すると、コピー用紙を75枚程度まで綴じることができるが、使用できるステープラーは限られている。
大型[編集]
1号、または12号と呼ばれる大きさの針を使用するもの。コピー用紙を綴じられる枚数は針の種類によって異なるが、50~250枚程度である。
このクラスになると、折り曲げた針が長すぎて、紙を下から突き破ってしまうため、薄いものが綴じられなくなるので、製品仕様の最低綴じ枚数に注意しなければならない。
12号針の名前は、針の長さを表している。たとえば1210針は12号で針の長さが10mm、1217針は12号で針の長さが17mmのものである。
手動では相当の力を要するため、電動式が普及している。
特殊用途・派生品[編集]
本体を開いた状態で壁などに針を打つ使い方ができるもの。これに特化したホッチキスは「タッカー」と呼ばれる。更に開閉機構を持たず、グリップとトリガーを装備したタイプは「ガンタッカー」と呼ばれる。
中綴じ製本のために、針と支点の距離を長くとったもの(中綴じ用ステープラー)。
通常使用と中綴じ用との両方に使用できるように、針を打つ部分だけを90度単位で回転できるもの。回転角度が自由なものもある。
モーター駆動により半自動的に綴じるもの。電子式と呼ばれることが多い。
コピー機の内部にあって、コピーされた紙を自動的に綴じるもの(オートステープラー)。
段ボール箱の梱包に使用するもの。手動式、電動式がある。
医療において人体の傷口の縫合に使用するもの(スキンステープラー)。

フラットクリンチ型ステープラー
通常のステープラーは綴じたときの針の形が「メガネ型」になるため、書類を何束も重ねると厚みが生じ、収納しにくい問題がある。フラットクリンチ型と呼ばれる製品を使用すると、針の裏側が平らに綴じられるため、書類の厚みを少なくできる。但し書類の保存状況によっては針の先が外側に突き出し、手を傷つけることがある。これを防ぐためには綴じた後プライヤーなどで綴じ先を改めてつぶしておくと良い。先が突き出す原因として綴じるときに十分な力を加えなかったことに起こることもある。
フラットクリンチ型は針の受け手の側にスプリングを仕込むことで平らな綴じを実現しているが、このスプリングの弾性と強度の関係から中型以上の針を使う製品に実装した例は少ないが、スエーデン発祥のラピッド社が開発したスーパーフラットクリンチ機能だとほとんどの針に対応可能で、フラットクリンチより約10%かさばらずファイリングが可能。
仮綴じ用に、針を外側に曲げる綴じ方ができるものもある。
メカニズムの違い[編集]
はさむ力を軽減するためにてこの原理を利用したもの。本項のフラットクリンチ型の写真も、これを応用したものである。
針を折り曲げる前に、綴じる厚さに合う長さまで自動的に針を切るもの。一種類の針で、コピー用紙2~200枚程度まで対応できるものが実用化されている。
針の品質[編集]
針は一般的なスチールの他にステンレス鋼やアルミ、銅を用いたものがある。特にステンレス鋼の場合、スチールと同等の強度と価格でありながら腐食に強く、錆により書類が茶色に汚れることを防ぐことができる。なお、色付きの針もある。
針の除去[編集]
紙を綴じている針の除去には除針器(リムーバー)が用いられ、小型ホッチキスなどでは最初から本体にリムーバーが組み込まれていることが多い。針の除去専用の道具もある。
針を使用しないステープラーと同等の文具[編集]
コクヨは、紙の一部を切り出して紙をまとめることで針を必要としない、ステープラーと同等の文具を開発し、2009年に製品化した。現在は、「ハリナックス」というシリーズ名で卓上型や携帯型が販売されている。原理は、矢じり型の刃と一本線の切れ目が入るような刃が付いており、矢じり型に切られた紙が切れ目に差し込まれることによって以前のステープラーと同様の役割を果たす、というものである。利点としては、
替え針が不要なため、省資源であり、環境負荷が小さく、低コストである。
針の腐食により、紙が汚れて、見た目を損なうことがない。
書類の廃棄時に、針を使っていると古紙回収されない場合や、回収先で再資源化されず焼却処分される場合があるが、そのおそれがない。そうならないために廃棄時に針を外す手間が無い。
針がないので、外す手間が無く、そのままシュレッダーにかけられる。
針で負傷する可能性が無くなり、安全に使用できる。指(爪)で針を外す場合、爪を痛めていたことがなくなる。
針を交換する手間が省け、替え針を用意しておく必要がない。
等が挙げられる。
短所としては、
紙に5mm×3mm 程度の穴が空く
針に比べて強度が落ちる
一度に閉じられる枚数が少ない
等が挙げられる。
この為にコクヨは、大きめの穴が空く問題に対して、紙に切れ込みを入れず紙同士を圧着する文具「ハリナックスプレス」を2014年に製品化した。長所は、従来の「ハリナックス」の長所に加え、穴や切れ込みを開けないので、見た目がきれいで、綴(と)じ部が盛り上がらず、更に外した後の紙もきれいである事である。短所は、紙の引っ張り方によっては「ハリナックス」より外れやすい事である。コクヨは、保持力を重視する場合、「角綴じ」や「複数綴じ」を推奨している。

国内主要製造メーカー[編集]
マックス
コクヨ
プラス
ナカバヤシ
ライオン事務器
ソニック





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